色々お疲れ様号

 

 

 ここ数日、花粉だか乾燥だか知らないが、眼球がひどく痛めつけられており、気候も相まって春の訪れを感じている。二月の中旬というのが奇妙なところだが、暖かいんだからしょうがないし、暖かいに越したことはない。ただ、私の肉体はこれに翻弄されるばかりで、獰猛なつくばの気温変化に終ぞ慣れることはなかった。

 

 

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 気づけば修士論文の発表会が終わり、卒業のために必要な授業のレポートも提出した。これが通っていれば(そうでなければ困るが)無事修了ということで、チルく毎日スローライフを送っているところである。本来住まいを変えるなりの忙しさが存在しているはずだが、あいにく入居予定である社宅の情報が全く返ってこないため、色々滞っている次第である。少しづつ家の片づけをしたり、一日中ゲームをしたり、洗濯機が爆散したのでコインランドリーに通って読書するなどしている。自分でも穏やかすぎて危険視している。

 

 爆散といえば、先日入社のための健康診断を受けに行った。3秒で予約を取ってくれたM月さんには感謝しかない。ところで、今回自分が入社する会社は、福利厚生が良すぎるあまり(これが原因だと勝手に思っているが)、健康診断の項目が異常に多く、軽く2万ほど吹き飛ばされた。爆散したのは自分の財布だけでなく、結果も高血圧・高コレステロールが見られ、無事に生活習慣病予備軍の称号を得たわけである。どうして同行したM月の倍額ほどを支払った挙句、不健康であることを知らされなければいけないのか、神も仏もいないのかと思ったが、高血糖でないだけまだマシであるとも思えた。とはいえ、不健康の自覚はある。このところ自炊はしているものの、分量と味付けをフィーリングオンリーで行っていることが直接的な原因として挙げられ、運動不足なども付随するだろう。淡水化物をそこまで摂取していなかったのが血糖の正常値に繋がったともいえる。どうせチルいのだから、ということで最近は散歩やバドミントンなどをやっているが、食生活にも気を付けなければいけないだろう。とりあえず一番簡単なのは"レシピ通り作る"ことだと思っている。入社までにある程度改善したい。

 

 

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 年度終わりといえば、例年様々な演奏に駆り出されることで有名である。何故かというと色々な音楽サークルに参加しているし、参加していたからだ。丁度1月の末にも某ビッグバンドのコンサートにOBとして参加した。これはオフレコだが、3曲中2曲は本番前日に譜読みを始め、当日は徹夜で参加した。当日は現役メンバーのみならずOBOGメンバーとも熱量の差を感じ、思い出話に花を咲かせることもなく、特に仲の良かった数人と世間話をして逃げるように帰った。他にも某軽音の非公式ライブなどに出る予定もあったが、修論とダダ被りし日程が全く出せず消滅した。

 

 どうしてこのようなことが起こるか、理由は2つ考えられる。まず1つはなんでも引き受けすぎということである。より正確にいえば、「やりたいか」より「できるかどうか」で引き受けてしまうことが、終盤になって矛盾を引き起こすのである。毎回これで発狂しながら色々やり遂げたり、やり遂げられなかったりしているのである。2つ目はここ数年で如実になってきたことだが、「生活にサークルが入る隙間が無くなった」ということだ。昔はやる気がなくてもなんとか気合で完成させることが多かった。しかし、卒論終わりにPCを買った時、もっと言えばコロナが流行って実家で授業を受けていた時からというもの、サークルに費やしていた時間はすべて他のもので埋められた。ネットゲームとそこでの友達との交流、あとは各種卒業のための作業である。今では到底考えられないことだが、学部の1,2年のころは週3回サークルに通ったり、そのための練習をしていたわけで、その頃と同じ熱量で取り組むことは到底不可能だった。ビッグバンドも自分が卒業する回のコンサートを不参加にしたり、普段のサークル活動に参加することすら難しくなっていた。そして今では軽音の方で同じ状況になっている。もとより自分からバンドを組んだり、ビッグバンドでソロを取りたいとか言ったことが無かったので、そもそも自分のサークル活動はかなり受動的なものだったのであろう。

 

 何も考えずに引き受ける事をやめ、冷静にスケジュール管理をすればこのような事にはならないのだが、自分にそんなことができるのか信用できない一方で、何も考えず全てを引き受けてきたからこそ多くの友達に恵まれたのかもしれないという気持ちもある。今まではそれでも良かったのかもしれないが、年を重ねるにつれ所属するコミュニティも多くなるわけで、限界が来ているという見方もある。大人になるということは、大切にする人を選ばないといけないということなのだろうか。

 

 

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 最近は諸々が終わり穏やかな気持ちでいるが、身の回りでは精神を破壊している人がどうやら多いようである。具体的には同じ研究室の後輩に「教授の指導のことで修士進学を迷っている(既に院試に合格している)」と相談されたり、よく遊ぶ一つ下の男のネットの友達が、恋愛関係の悩みからODするところを目の当たりにしたり、詳しく書けば上下巻ができてしまうので、ここでは省略させていただく。半分心配し、半分どうでもいいと思いつつ、いざ本当に身近な人がそうなった時にどうすれば良いかを考えつつ対応している。ネットで色々な人と関わることで、自分の精神崩壊の閾値は日々上昇しているものの、どうやら自分だけが強くてもダメらしい。はなから救われる気が無い人間とどうやって接していくかは非常に難しい問題である。

 

 これから引っ越しなどが控えていて気が重いが、少なくとも彼らよりはマシであろう。あとはまあ長生きできるように頑張ろうと思う。